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zoom RSS 『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』(1956) イタリア版BD

<<   作成日時 : 2017/06/10 11:12   >>

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商品

Invasion of the Body Snatchers
L'invasione degli ultracorpi


  • リージョンコード: フリー

    パッケージにもディスクにも明記はありませんが、
    リージョンAの環境で問題なく再生できました。

  • パッケージ
    画像

    表紙下部には「HDでリストア」というようなことが書かれています。
    画像

    封入物は無し。

  • メニュー

    以下の画像はMacgo Windows Blu-ray Playerでキャプチャしたものです。

    このBDのメニューは背景の上に別な層を被せるものではなく、
    単純な一層だったので、
    メニューもMacgoでキャプチャすることができました。

    なお、ポップアップメニューはありません。

    • メイン
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      本編のオープニング・テーマ曲がそのままBGMとして使われています。

    • セットアップ
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      音声はイタリア語吹替えとオリジナルの英語です。
      ここで英語を選択すると、さらにがdts-HDAC-3の二種類から選択できます。
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      Dolby Digitalという呼称が一般的になってからは
      AC-3という表現ははあまり聞かない気がしますが、
      イタリアでは使われ続けているのでしょうか。

    • 字幕

      イタリア語のみ。

      英語音声を選択するとデフォルトでイタリア語字幕が表示されるのですが、
      ディスクメニューでは解除の仕方がわかりませんでした。

      が、再生開始後にプレーヤー側の機能で非表示にできました

    • チャプター
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    • 特典
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      特典はSD収録のように見えます。
      だとすればPALの可能性が高いと思いますが、
      明記されていませんし、確認はできません。

      • ケヴィン・マッカーシーのインタビュー (6:45)
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        オリジナル英語音声に、イタリア語字幕(非表示可能)。

        収録時期などの説明がありませんが、
        これは昔、US版LDに収録されていたのと同じものでしょう。

      • "The Night America Trembled" (1957/モノクロ/52:42)

        米CBSの"Studio One"という番組の一話です。
        画像

        これは、画質・音質とも、あまり良くはありませんが、
        観賞の邪魔になるほどではあありません。

        内容など、詳しくは後述します。

      • ルイジ・コッツィの解説 (9:12)
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        イタリア人の映画監督/脚本家ルイジ・コッツィ(Luigi Cozzi)が
        「種子」のレプリカを持って解説。

        当然イタリア語で喋っており、英語字幕も無いので
        何を話しているのか私にはわかりません。

        これは彼が店長を務めるショップ"Profondo Rosso"での撮影だと思いますが、
        背後のポスター群の中に『ゴジラ』が見えます。

        コッツィの仕事で一番知られているのは、『スタークラッシュ』(Starcrash, 1978)でしょうが、
        この人はまた、オリジナルの『ゴジラ』とアメリカ編集版の『怪獣王ゴジラ』を再編集して
        カラー化 したイタリア語吹替え版を作るという暴挙をやった人でもあります。


      • ギャラリー (1:51)
        画像

        ポスター、ロビーカード等。
        イタリア版もあれば、アメリカ版もあります。

        ナレーションもBGMもなく、ただ画像を次から次へと見せるだけです。

      • 予告編 (モノクロ/2:15)

        英語版。
        多少キズがちらつきます。

    • 本編の画質・音質
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      良いと思います。
      古い映画の安いBD/DVDにありがちな、画面のキズなども無く、クリーンです。
      画像

      細かく言えば(特に再生を一時停止して静止画として見た場合には)
      少しボケ気味の甘さがある、とか、
      黒にもっと深みが欲しい、とか言えるかもしれませんが、
      普通に見ていて不満に感じるようなレベルではありません。
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      音声は、英語dtsしか聞いていませんが、
      ノイズなども無く、音楽や効果音も十分パンチがあり、
      良質な音声だと思います。
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    • 再生上の不便

      本編でも特典でも、チャプタースキップや、スライダーで前後に移動する、といった
      プレーヤーの機能がなぜか使えなかったのが気になりました。

      最初に見た時には一気に最後まで見たので気づかなかったのですが、
      後でこの記事を書くために見直した時に、これは大変不便でした。

      本編ではいったんメインメニューに戻ってチャプター選択をする、という手段がありますが
      特典は前後に移動する方法がありません。

      私はこのBDをPowerDVDとWinDVDで再生しましたが、どちらも同じでした。
      しかし、他のプレーヤーではまた違った現象になるかもしれません。


  • 改変について(若干ネタバレ)

    良く知られている話ですが、現在見ることのできるこの作品のバージョンは、
    当初ドン・シーゲルが作ったバージョンではありません。
    (題名もシーゲルは"Sleep No More"にするつもりだったそうです。)

    当時としては恐怖感が強すぎるとして映画会社が前後に場面を追加し、
    全体に主人公のナレーションを加えさせました。

    全体を回想形式に変えたことで、観客は主人公がこの状況から逃げ出せた、とあらかじめ知ってしまいます。
    これは明らかに見る側の焦燥感を和らげます。
    また、追加された結末では当局が事態を認識して対処に乗り出す、という方向性が示されるので、
    おそらく「侵略者たち」は駆遂されるのだろう、という希望が持てます。

    観客のショックを和らげるための改変ですから、その意図は達成されているわけですが、
    現在の観点からは、これはやはり改悪でしょう。

    少なくとも私は、完全に孤立した主人公が、外部に向かって危機を叫んでも、
    誰にも耳を傾けてさえもらえず、観客も恐怖の中に置き去りにしたまま、
    という当初の形の方が遥かに優れていたに違いない、と考えます。

    (現行バージョンの結末に比べれば、明らかに本作の影響下にある
    『吸血鬼ゴケミドロ』(1968)の結末の方が、よほど良いです。)


    オリジナルを再現したバージョンを特典として収録した商品が、
    いずれどこかから出てほしいものです。

  • "The Night America Trembled"の詳細
    画像

    前述のように、米CBSの"Studio One"という一話完結の番組から、
    1957-09-09の放送回が丸ごと収録されています。

    有名な 、オーソン・ウェルズのラジオドラマ『宇宙戦争』
    引き起こした騒動を再現したTVドラマで、
    SF作家でもあるネルソン・ボンド(Nelson Bond)が脚本を書いています。
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    冒頭やCM明けなどに数回、ホストとしてエドワード・R・マロウ(Edward R. Murrow)が登場し、
    時代背景などの解説を加えています。
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    このTV番組は本編とは直接の関わりはありません。
    しかし、ほぼ同時期に作られており、集団ヒステリー的な社会況が何をもたらしうるか、
    を描いていることから、
    マッカーシズムとの関係で語られることの多い『ボディ・スナッチャー』の
    時代背景を示すものとして収録したのでしょう。

    『ボディ・スナッチャー』の製作陣には別に政治的な意図は無く、
    無意識に時代の雰囲気を反映してしまったのでしょうが、
    "The Night America Trembled"の方は、
    過去の事件を見せることで現在進行中の状況を視聴者に見直してほしい、
    という意図があったと思います。

    集団ヒステリーとかパラノイアを描いた映像作品としては、
    『トワイライトゾーン』の"The Monsters Are Due on Maple Street"(1960)というエピソードが、秀逸です。
    (マンガなら何と言っても『デビルマン』。)


    なお、IMDbの配役一覧を見ると、
    ジェイムズ・コバーン、ウォーレン・ベイティー、ウォーレン・ オーツなど、
    後に有名になる役者が何人も出ているのですが、
    初見では私は全く気づきませんでした。
    画像

    ところで、当時のコマーシャルも含めて収録されているのが、また面白い。
    ウェスティングハウスの一社提供で、原子力発電の未来などを語っており、
    "You can be sure... if it's Westinghouse"
    (ウェスティングハウス製なら、間違いない)
    というキャッチフレーズも、現状では違って見えます。
    画像

    後に、同じ趣向の
    『アメリカを震撼させた夜』 (The Night That Panicked America [1975])
    というTVドラマが作られています。

    こちらはNHKでも放映されたので、ご存知の方も多いでしょう。
    まだあまり有名ではなかった頃のニコラス・マイヤーが脚本を書いていました。

    アメリカでDVDがMODで出ていますが、私は持っていません。


  • 他国版との比較

    私が購入した時点では、他に
    US版、カナダ版、スペイン版がありましたが、
    何らかの特典が収録されていたのはイタリア版だけでした。


    特典の"The Night America Trembled"にも興味をそそられました。
    加えて、カバーアートの悪趣味なまでの毒々しい色使いがイタリアっぽくて良いな、
    と思ったのも案外大きな理由です。

    価格もその時点では北米版よりも安かったので、
    イタリア版が最もコストパフォーマンスが良いと思いました。


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