『鷲は舞いおりた』UK版DVD

"The Eagle Has Landed" (1976)
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この映画のDVDはイギリスでは数種類出ていて、現在ではBDも出ているのですが、
私が所有しているのは2004年にカールトンから発売された2枚組「スペシャル・エディション」です。

このDVDに収録されている説明によると、オリジナル版は135分でしたが、
その後131分に短縮されたバージョンで広く劇場公開された、ということになっています。

131分版でカットされた中には、シュタイナ、デヴリンとの会話の中でグレイが南アフリカの大英帝国の強制収容所で死んだ家族について語る場面がありました。
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「強制収容所はナチの発明だとでも思っていたのかしら?」
これがあるのとないのでは、観客の(特にイギリス人の)彼女に対する見方は大分違うでしょうね。

なお、東北新社のDVDは132分となっていますので、おそらくこの「短縮劇場公開版」と同じだろうと思います。(私は見たことがありません。)


allcinemaによるとこの映画の日本公開版は123分だったそうですが、私が最初に見たのはTVの「日曜洋画劇場」でのことだったので、それよりさらに短かったことになります。

その後アメリカのArtisanから出たDVDで初めて135分版を見ました。(DVD自体には134分と記述されています。)

このArtisan版はDVDとしてはごく初期のものなので、アナモフィック(スクィーズ)でさえなく、現在の視聴環境ではちょっと見るに耐えないのですが、私は当時は27インチの4:3TVで見ていたので、案外気にならなかったものです。
アメリカでは本作のDVDは今でもこのエディションが最新です。

[2013-07-25 追記: 詳細は不明ですが2013-10-15に米Shout! FactoryからBDが発売予定です。


BD+DVDの2枚組ですが"Combo Pack"と書かれているのでDVDは特典ディスクではなくBDと同じ本編が収録されているものと思われます。
とはいえメーカーの商品ページでも"Collector's Edition"と謳われていますので、劇場版の本編だけということはないのではないでしょうか。]
[2013-10-25 追記: 前記のUS版BDについての記事を
「『鷲は舞いおりた』US版BD」として書きましたので、
本稿の補足として読んで頂けるとありがたいです。 ]

2004年にカールトンから出た2枚組SEは、詳細は後述しますが、135分のオリジナル劇場版と、15分ほど長い 「エクステンディッド・バージョン」の2バージョンが収録されており、どちらもリストア処理が施されている上に特典もなかなか充実しているので、今のところ私にとっての決定版になっています。


その後、2007年にITVから新しいDVDが発売されています。
カスタマーレビューによると本編は 「エクステンディッド・バージョン」のみですが
メイキングに関するより詳細なドキュメンタリーが追加されているそうで、悩ましいところです。


ITVは2008年に『ブラジルから来た少年』『オフサイド7』との3枚組のDVDも出しています。


特典があるのかどうかは不明ですが、非常に安価なのでこの3本のどれも単品では持っていない、そしてBDでなくともかまわない、という人には一つの選択肢でしょう。

これらは3作とも単品BDが発売済みです。


カールトンから2007年に発売された『鷲』のBDはリージョンフリーですが
本編は135分版のみで、特典が全くありません。
画質などはDVDよりも良いのでしょうが、DVDの満足度が高いので今のところこのBDを買うつもりはありません。

むしろ、可能性は低いと思いますが、日曜洋画劇場版の日本語吹き替えが収録されたBDが日本で出ることを期待しています。

[2017-05-13追記: 2017-05-03に日本版BDが発売されました。

「日曜洋画劇場」版の日本語吹替が収録されているそうです。]


それでは、カールトン版の2枚組DVDについての紹介です。

パッケージ内側
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ブックレット

P2: 修復についての説明。
P3: 「エクステンディッド・バージョン」で追加された場面の説明。
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P4-P7: 名セリフ集
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P8: チャプター・インデックス

Disc 1:

本編: エクステンディッド・バージョン (DVDの収録時間=145分03秒)
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英語字幕あり

特典:

- Film Notes: 修復についての説明。ブックレットのP2と同内容。
このセクションにはリストア前後を比較したデモ映像も含まれています(約5分):
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- インタビュー: マイケル・ケイン/ドナルド・サザーランド/ジョン・スタージェス(各8-9分)
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これらはどれも『鷲は舞いおりた』の撮影現場で収録されたものですが、
インタビュアーは『鷲』についてだけではなく、この3人のキャリア全体から代表的な作品についての短いコメントを採っています。それぞれが彼らのキャリアの中でどういう意味を持つのか、かなり率直に語っているという印象を持ちました。時間は短いですが充実しています。
インタビューを収録している背景に作業中のスタッフが見えるのも楽しいものです。
なお、各人のプロファイルもテキストで収録されています。

Disc 2:

本編: オリジナル劇場公開版 (135分版、PALなのでDVDの収録時間は129分56秒)
字幕なし

特典:

- ロケーション・リポート: ATV Today(約9分) / Film Night(約5分)
当時のTV番組と思われる、ロケ現場の取材映像。
監督・出演者のインタビューや、
撮影の様子をスタッフの背後から撮っている映像などもあります。
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- スティル・ギャラリー(約3分):
主に撮影現場の写真を集めた、音楽つきのスライドショーです。
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- 予告編(3分弱)

その他

二つのバージョンとも、共通する部分は同じ素材からリストアされているので、画質・音質は基本的に同じで、とても良いと思います。

このDVDについて一つ不満なのが、「エクステンディッド・バージョン」の成立事情がよくわからないことです。

"USA TV version"と書かれているのでアメリカでのTV放送用に作られたことはわかるのですが、いつ作られたのか、誰が編集したのか、スタージェスは(どのように)関わったのか、といったことが全く書かれていません。
(なお、1976年の本作がスタージェス最後の監督作品ですが、1992年までは存命でした。)

編集後にでもスタージェスの承認を受けていれば「ディレクターズ・カット」として宣伝しただろうと思うので、おそらくスタージェスは関わっていないだろう、と推測しています。

しかし、そもそも使うつもりだったからこそ撮影したのでしょうから、
当初の脚本どうりに再現したのがこのバージョンだ、ということかもしれません。
このDVDのインタビューの中でスタージェスは「編集とは取り除いていく作業だ」と語っています。

(ところで、原作の邦訳は『鷲は舞い降りた』で微妙に表記が違います。)

[2012-08-31追記: 関連記事を書きましたので、読んでいただければ有難いです。]

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