『座頭市』US版BDボックス11月発売

"Zatoichi: The Blind Swordsman"というタイトルで、勝新太郎の映画『座頭市』シリーズのBD/DVDボックスセットがアメリカでアナウンスされました。

2013-11-16発売予定



[2013-12-06追記: クライテリオンのサイトにパッケージの静止画ギャラリーが追加されました。
『宮本武蔵』などと同様、「外国人から見た日本」的になり過ぎているのが個人的にはややマイナスですが、なかなか良いデザインではないでしょうか。]

AnimEigoやShout!Factory、あるいはFUNimationあたりから出そうなボックスですが、
Criterion Collectionからの発売です。

Criterionの商品ページには以下のように仕様が記述されています。


収録作品:

  1. 座頭市物語 The Tale of Zatoichi (1962, 第1作)

  2. 続・座頭市物語 The Tale of Zatoichi Continues (1962, 第2作)

  3. 新・座頭市物語 New Tale of Zatoichi (1963, 第3作)

  4. 座頭市兇状旅 Zatoichi the Fugitive (1963, 第4作)

  5. 座頭市喧嘩旅 Zatoichi on the Road (1963, 第5作)

  6. 座頭市千両首 Zatoichi and the Chest of Gold (1964, 第6作)

  7. 座頭市あばれ凧 Zatoichi's Flashing Sword (1964, 第7作)

  8. 座頭市血笑旅 Fight, Zatoichi, Fight (1964, 第8作)

  9. 座頭市関所破り Adventures of Zatoichi (1964, 第9作)

  10. 座頭市二段斬り Zatoichi's Revenge (1965, 第10作)

  11. 座頭市逆手斬り Zatoichi and the Doomed Man (1965, 第11作)

  12. 座頭市地獄旅 Zatoichi and the Chess Expert (1965, 第12作)

  13. 座頭市の歌が聞える Zatoichi's Vengeance (1966, 第13作)

  14. 座頭市海を渡る Zatoichi's Pilgrimage (1966, 第14作)

  15. 座頭市鉄火旅 Zatoichi's Cane Sword (1967, 第15作)

  16. 座頭市牢破り Zatoichi the Outlaw (1967, 第16作)

  17. 座頭市血煙り街道 Zatoichi Challenged (1967, 第17作)

  18. 座頭市果し状 Zatoichi and the Fugitives (1968, 第18作)

  19. 座頭市喧嘩太鼓 Samaritan Zatoichi (1968, 第19作)

  20. 座頭市と用心棒 Zatoichi Meets Yojimbo (1970, 第20作)

  21. 座頭市あばれ火祭り Zatoichi Goes to the Fire Festival (1970, 第21作)

  22. 新座頭市 破れ!唐人剣 Zatoichi Meets the One-Armed Swordsman (1971, 第22作)

  23. 座頭市御用旅 Zatoichi at Large (1972, 第23作)

  24. 新座頭市物語 折れた杖 Zatoichi in Desperation (1972, 第24作)

  25. 新座頭市物語 笠間の血祭り Zatoichi's Conspiracy (1973, 第25作)



特典:

  • 25作全てに対して新規にディジタル修復処理を実施

  • BDには非圧縮モノラル音声を収録

  • 勝新太郎についてのドキュメンタリー『The Blind Swordsman』(1978, 監督ジョン・ネイサン)を、監督の新録インタビューと共に収録

  • アジア映画の専門家トニー・ライアンズの新録インタビュー

  • 25作全ての予告編

  • 新訳の英語字幕



ブックレット:

  • 批評家ジェフリー・オブライエンのエッセイ

  • 批評家・作家・音楽家のクリス・Dによる映画のあらすじ

  • 原作となった子母沢寛の短編小説『座頭市物語』(もちろん英訳です)

  • 25人のイラストレータによる、描き下ろしイラスト

(クリス・Dという名前は『忘八武士道』のDVDでも出てきました。)


ディスク構成:

"Dual Format Blu-ray/DVD"とあり、ディスク枚数は27とされていますが、
Blu-ray.comではBD9枚とDVD18枚とされています。

座頭市映画は1時間半くらいのものが多いので、1枚に複数の作品を収録しているのでしょう。

Criterionは以前はBDとDVDを別々に発売していましたが、最近アナウンスされたものを見るとBD+DVD方式に移行したように見えます。
ホームビデオの主役がDVDからBDに移行したものの、まだDVDを捨てるわけにはいかないので、コスト削減のために両方同じパッケージに入れて単一の商品にする、という判断なのでしょう。

(日本でもBDとDVDの「コンボ」商品は多くありますがこれを嫌うユーザーは多いようです。
「両方を必要とするユーザーはいない。余計なものを入れずにその分安くしろ。」というのが主な主張のようですが、メーカー側も「両方を必要とするユーザー」がいるとは思っていないはずです。
これはあくまでコスト削減手段なので、「余計なものを入れずにその分安くしろ。」というのは矛盾した要求です。
SACDにCD層があったり、ソフトウェア/ハードウェアにWindowsとMac両方のインストール・ディスクが入っていたりするのと、基本的な考え方は同じです。)

[2013-08-30 追記: 後から気づいたのですが、CriterionはPeter Beckerの"Why Dual-Format?"という記事で、BD+DVD方式に移行した理由を説明しています。色々と丁寧に書かれていますが、要するに「コスト」の一言に尽きます。]


価格:

これを書いている時点では米アマゾンで$160弱。


一方、18作しか収録されていない角川エンタテインメントのBDボックスは日本のアマゾンで4万円以上します.


単純に1作あたりの価格を考えると前者は$6程度、後者は2300円ちょっとになります。
$1=100円とするとCriterion版は1作あたり600円くらいになるので、これに送料を加えてもコストパフォーマンスは遥かに良いです。
日本版の特典映像がどうなるのかは気になりますが、この価格差を埋めるほどの内容があるとはちょっと思えません。
英語の特典やブックレットなんかわからん、という人でも検討しても良いのではないでしょうか。

[2013-08-30 追記: 日米版の仕様の比較をわかる限り、こちらに書いておきましたので、興味のある方はご覧になって下さい。]

[2015-01-23 追記: 久々にチェックしたところ、日本のアマゾンでも扱っているのに気付きました。

]





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  • 日本映画のUK/US版BDの新譜情報

    Excerpt: 少し前に書いた「日本映画のUK版BDの新譜情報いくつか」という記事に含めるべきだったのに見逃していたものや、新たに気づいたものなどについて書きます。 今回はUS版も少し含みます。 Weblog: jadow81のブログ racked: 2015-08-24 00:22
  • クライテリオンの9月発売の日本映画BD他

    Excerpt: The Criterion Collectionのニュースレターに記載された 2016-09-13発売商品の中に、日本映画が含まれていました。 Weblog: jadow81のブログ racked: 2016-06-17 20:11