『紳士同盟/The League of Gentlemen』(1960)UK版DVD


2007年にNetworkから発売された「スペシャル・エディション」です。

本作のDVDは日本でもIVCから発売済みなのですが
(ただし、IVCのサイトでは商品検索で出てこないので廃盤なのかもしれません)、

収録時間から見てどうもPALからの変換らしいのと、4:3というのが気になりました。
IVCにはあまり良い印象を持っていないし、もちろん価格も気に入らない。

かといってUS盤はCriterionから"Eclipse Series 25: Basil Dearden’s London Underground"という、バジル・ディアデン監督作品を集めた4枚組セットの一部として発売されているだけで単品はないし、特典もない。


一方UK版は少しは特典もあるし、アマゾンUKが昨年末からやってる1月セールの対象になっていたこともあって価格も安く(送料込で1200円ちょっと)、一番コストパフォーマンスが良いと思い、これを選びました。
そもそも、いかにもイギリス映画らしい映画なので、UK版で買うのが相応しい、という気分もありました。


パッケージ

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公開当時のポスターにも使われていた、山高帽&こうもり傘+ガスマスク&機関銃のイラストが良いです。

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封入物はありません。
なお、ディスクで隠れている部分は他のDVDの宣伝です。


基本仕様

リージョンコード: 2
映像: PAL 16:9 アナモフィック(スクィーズ)
音声: 英語 モノ
字幕: なし
時間: 109分

ARはキャプチャ画像から見ても16:9(1.78:1)のようです。
なお、Criterion版の作品情報ページでは1.66:1となっています。
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特典

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- ブライアン・フォーブスとナネット・ニューマンによる音声解説

本作の脚本家であり出演もしているブライアン・フォーブスと、彼の妻でやはり出演している女優のナネット・ニューマンによる、このDVDのための新録の音声解説です。

フォーブスはあまりお喋りという感じではなく、ややもすると映画を見入ってしまうような傾向が感じられたのですが、ニューマンが(自身の出番が少ないせいもあるのでしょうが)彼にいろいろと質問することで話を引き出していて、二人とも黙り込んでしまう、というようなことは殆どありませんでした。

中でニューマンが「脚本家であって役者でもあるというあなたの利点は、セリフを実際に喋った時の効果がわかるということよ。あなた、自分でセリフを声に出しながら書くでしょう。だから紙の上で読んでいる分には良くても、実際喋ってみるとうまくいかないセリフがわかるのよ。」と言っていたのは、何となくわかる気がします。日本映画でもそういう「うまくいかないセリフ」だと感じるものに出くわすことがしばしばありますから。
(そういう意味では、脚本家ではありませんが、額田やえ子翻訳による海外TVドラマの日本語のセリフには「うまいなあ」と感心させられることが多いです。)


- "South Bank Show: Richard Attenborough" (69:21)

リチャード・アッテンボローのキャリアを概観するTVドキュメンタリー。
元々の放送日は1992-11-15。
「契約上の理由から一部変更された特別版」だという注意書きがあります。

アッテンボローは確かに本作に出演していますし、このドキュメンタリーにはブライアン・フォーブスもインタビュー出演をしていますが、『紳士同盟』のDVD特典としてはちょっと場違いな感じがします。

メイキング映像が多く見られるという意味では『チャーリー 』(1992)の特典にする方が相応しいでしょう。
『街の灯』のラストシーンの再現場面を撮影する前に、ロバート・ダウニー・Jrが監督であるアッテンボローに「私に映画の中のキャラクターを演じて欲しいのか、それを演じている役者を演じて欲しいのか」と尋ねていたのが興味深かったです。


- 予告編 (2:32)

US版を発売しているCriterionのYouTubeチャネルに同じものがアップロードされています。


- イメージ・ギャラリー (2:56)

音声はなし。
宣伝素材や撮影風景なども少し見られます。

- ブライアン・フォーブスによる撮影用台本(PDF)

ディスクのトッペレベルにPDFファイルが収録されています。
最初と最後の方だけ少しだけ読みましたが、ちょっとした違いがあって面白かったです。フォーブス自身は音声解説で「現場での変更は殆どなかった」と言っていましたが。


画質

キズや汚れなどはなく、決して悪くは無いのですが、少しシャープさに欠けるというか、極端に言えばボケた感じがする部分があります。

最近、『カインド・ハート』『ラベンダー・ヒル・モブ』などの、古い作品でありながら丁寧なリストア処理の施されたモノクロ映画のBDを見ているせいかとも思いましたが、他のモノクロ映画のDVDと比べてもやはり少し「甘い」気がしました。
しかし、作品を楽しむ障害にはならないと思います。


[2019-04-24: 商品リンク貼り直しと, 一部無効リンク削除]

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