『恐怖の土曜日』『絞殺魔』フランス版BD

フランスのCarlotta Filmsから、2013-04にほぼ同時に発売されたリチャード・フライシャー監督作品2本のBDを、少し前に入手しました。


両作品とも、おそらく世界初BD化だと思います。

両方にウィリアム・フリードキンのインタビューが収録されている、という点に好奇心をそそられたのが、購入の決め手になりました。


『恐怖の土曜日』(原題"Violent Saturday", 仏題"Les Inconnus dans la ville")

パッケージ
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Carlotta FilmsのBDはどうやらいつも初回版にはスリップケースが付くらしいのですが、私が入手したものにはありませんでした。
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封入物はBDに関する一般的な紹介文で、この作品に関したものではありません。


基本仕様

リージョンコード: B
音声: 英語 dts-HD MA 4.0 / 英語 dts-HD MA 2.0 / フランス語 dts-HD MA 1.0
字幕: フランス語 (非表示可)


メニュー
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音声
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英語音声を選択するとデフォルトではフランス語字幕が表示されます。
BDメニューにはこのフランス語字幕を非表示にする項目がありませんが、
プレーヤー側で「字幕無し」を選択すれば非表示にすることができます。

チャプター
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特典
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- 「ストーリーテリングの巨匠リチャード・フライシャー - ウィリアム・フリードキンが語る『恐怖の土曜日』」(21分, 1080/50i, 英語音声, フランス語字幕選択可)
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- 「犯罪メロドラマ」: 映画監督ニコラ・サーダによる,『恐怖の土曜日』の分析(27分, 1080/50i, フランス語音声, 字幕なし)
本編映像の断片を見せながらサーダが解説する形式で、喋っている本人は画面には出てきません。私はフランス語の聞き取りはまるでダメなので、内容はわかりません。


画質

非常に良いです。

全体的に、日差しの強い明るい昼間の場面が多いせいもあるのでしょうが、ディテールがくっきりとしており、色の鮮やかさは本当にこれでいいのか、ディジタル調整のやり過ぎでこうなったのではないか、と疑いたくなるほどです。


作品

本作は日本ではDVDも出ておらず、私も今回初めて見たのですが、「地方都市の人間模様メロドラマ」と「他所者による銀行襲撃」を絡ませた、なかなか面白い作品だったので、日本でも出して欲しいものです。

ところで、『恐怖の土曜日』のBDはイギリスでも2014-04-21にEureka Classicsから発売予定です。


フランス版の二つの映像特典がUK版BDにも収録されるようです。
UK版ならフランス語の解説にも英語字幕が付くでしょうから、英語は問題ないがフランス語が苦手な方は、UK版の発売を待つ方が良いでしょう。
(つまり、この点では私はちょっと失敗したとも言えますが、さほど後悔はしていません。)

仕様や情報元に関してはこちらも参照して下さい。
(UK版の仕様についても新しい情報に気づいたらこちらを更新するつもりです。)


『絞殺魔』(別名『ボストン絞殺魔』, 原題"The Boston Strangler", 仏題"L'Etrangleur de Boston")

パッケージ
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こちらも初回版のスリップケースはなし。
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基本仕様

リージョンコード: B
音声: 英語 dts-HD MA 2.0 / フランス語 dts-HD MA モノ
字幕: フランス語 (非表示可)


メニュー
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音声
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こちらも、プレーヤー側からの指定でフランス語字幕は非表示にすることができます。

チャプター
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特典
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- 「分割画面の人格 - ウィリアム・フリードキンが語る『絞殺魔』」(HD, 21分, 英語音声, フランス語字幕選択可)
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明らかに『恐怖の土曜日』の特典と同時に収録されたに違いありません。
企画段階ではフリードキン自身が本作の監督候補で本人もやりたがっていたがダリル・F・ザナックがフライシャーを選んだ、とか、『エクソシスト』での「サブリミナル映像」演出は『絞殺魔』に影響されたものだ、などといった話をしており、大変おもしろかったです。

- 「本物の殺人者、作り物の鼻 - 『絞殺魔』の想い出」(監督:ロバート・フィッシャー)
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基本的には、マーク・フライシャー(リチャードの息子), 撮影監督リチャード・H・クライン, 女優サリー・ケラーマンの3名のインタビューです。
題名の「作り物の鼻」は本作でトニー・カーティスが付け鼻をしていたことに由来しています。

- 予告編(HD, 3分, 英語音声, フランス語字幕)

仕様や情報元に関してはこちらも参照して下さい。
(なお、本作のBDは他にオーストラリア版があるようですが、詳細はわかりません。)


画質

『恐怖の土曜日』を見た後だと、こちらの画質には最初はがっかりしましたが、見終わる頃にはそこそこ満足していました。

まず、薄ら寒い都会の風景が基本になる絵柄なので、『恐怖の土曜日』とは基調となるトーンが全く違います。
ざらついた画面も本来こういうものだろう、という気がします。

きちんとリストアすればもう少し良くなるのでは、という気もするですが、このBDが「画質が悪い」というのは当たらないだろう、と思います。


作品

本作は日本でもDVDは出ており、良く知られた作品なので特に書くことはありません。
私は日本版DVDは持っていませんが、トニー・カーティス広川太一郎ヘンリー・フォンダ小山田宗徳という定番の配役によるテレビ放送当時の日本語吹替えには強く惹かれるので、十分安くなれば、そのためだけに買っても良い、と考えています。


日本のFoxが、このCarlotta版の特典と日本版DVDの吹替えを収録したBDを出してくれることを期待します。

[2014-12-31追記: 『恐怖の土曜日』を含むBDセットが2015-02-04に国内発売されます。

同時発売の単品はDVDだけのようです。BDの単品は後日、ということでしょうか。

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  • 海外版BD新譜雑記 (死霊のしたたり1-3/他)

    Excerpt: 比較的最近発売されたか、これから発売予定の海外版BDを中心に, 普段書いているまとめ記事のテーマには合わないが 何となく目についたものを挙げてみます。 Weblog: jadow81のブログ racked: 2018-09-07 23:35