東ドイツSF映画のUS版DVDセットPt.1 総論

The DEFA Sci-Fi Collection


東ドイツのDEFA (DEutsche Film-Aktiengesellschaft)が
製作したSF映画3本の、アメリカで発売されたDVDのセット商品です。

英文レビュー: DVDTalk

2005年発売の古い商品で、私が入手したのはその少し後だったと思いますが、
最近ふと思い出して、数年振りに見直してみました。

収録作品
  • Der schweigende Stern / Silent Star / 金星ロケット発進す (1960年)

  • Eolomea (1972年)

  • Im Staub der Sterne / In the Dust of the Stars (1976年)


単品も同時発売されました。


アメリカでの発売元はFirst Run Features (FRF)ですが、
元々はドイツのIcestorm Entertainmentが製作したDVDを英語化したもののようです。

ということはPALソースをNTSCに変換したものかもしれませんが、
その点は私にはわかりません。


パッケージ
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通常の単品DVDケース3つを薄いスリップケースに入れただけです。

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封入物は全て同じ、発売元のFRFの商品リストです。


全ディスクの共通事項

リージョンコード: ALL
ビデオ: NTSC
音声: ドイツ語
字幕: 英語(非表示可)
画面: 4:3ワイド

3枚とも、最初にメニュー言語をドイツ語か英語か選択する方式です。
以下のキャプチャ画像は全て英語メニューからのものです。
(ドイツ語版メニューは全く見ていません。)


画質・音質

前述のように、3作品ともワイド画面なのですがDVDは16:9対応ではありません。
つまり、16:9TVで見ると四方に黒帯が出ます。
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このため、現在では標準的な16:9モニターで見ると、
本編映像はひどく小さく感じますが、
かと言って拡大表示したり大きな画面で見ると画質の粗が目立ちます。

せっかくのディジタル・リマスター版で、発色はなかなか鮮やかなのに、
惜しいことです。

音質にはこれといって問題を感じませんでした。

私は英語字幕に頼るしかないのですが、
字幕はどれも比較的読みやすく感じました。


総合評価

総じて言えば、歴史的な価値を抜きにして現在見ても純粋に楽しめる、
という作品群ではありません。

映像も16:9対応になっていないので強い不満が残ります。

特に、これを書いている時点では廃盤状態らしく、
Amazon.comでもばかばかしいほどの高値がついているようですが、
そんな価格で買う価値はない、と断言します。

(ドイツ語に堪能な方ならば、下記のドイツ版DVDなら、
価格的にも許容範囲かもしれません。)


補足: ドイツ版DVD

今回、この記事を書くにあたって、
これらが現在ドイツで入手可能なのか検索してみました。

まず、このUS版ボックスセットの元になったと思われる商品が2005年に出ています。

こちらはDVDx3+サウンドトラックCDx1という構成ですが、現在は廃盤のようです。
英語が収録されているかどうかは不明です。

Icestormは2009年に"Science Fiction Klassiker"というシリーズを発売しましたが、
上記3作もこの中に含まれています。


Amazonの仕様の記述は当てになりませんが、
16:9対応ではあるが英語字幕は無い、ということになっています。

どの作品もBDは発見できませんでした。

また、特典のインタビューによるとDEFAが製作したSF映画にはもう一本、
"Signale"というのがあるそうですが、
それも"Science Fiction Klassiker"に含まれています。


"Science Fiction Klassiker"には13枚組のボックスセットもあったらしいです。



ということで、以下のパートでは各ディスクについて記述しますが、
私はドイツ語の読み方がよくわからないので、
スタッフ・キャストなどの固有名詞はカタカナではなく原語で記述させていただきます。

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