『カプリコン・1』UK版BD+US版DVD

"Capricorn One" (1977)

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UK版BDとUS版DVDのそれぞれの仕様について記述し、簡単な比較をします。


UK版BD




基本情報

ディスク: BDx1
リージョンコード: B
本編時間: 123分
AR: 2.35:1
音声: 英語 DD 2.0
字幕: 英語
発売元: Network

本作はイギリスでは2007年に一度BD化されていますが、

ここで取り上げるのは2014年に発売された版です。
DVDBeaverのレビューで比較の対象になっているのは2007年版の旧BDです。

2014年版BDが、2007年版になかった特典を加えただけなのか、
あるいは画質等にも違いがあるのかは、私にはわかりません。


パッケージ
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封入物はありません。


メニュー

- メインメニュー
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背景は動画です。

- ポップアップメニュー
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背景がメニュー用の動画か本編映像かという違いだけで、
メインメニューと同じデザインです。

- 場面選択
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- 字幕
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ON/OFFのみ。


- 特典
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-- オリジナル劇場予告編(3分)

-- メイキング"What If...?"(7分)
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-- 撮影風景
撮影現場を脇から撮影したラフな映像で、
ナレーションやキャプションといった説明は全くありません。

--- 砂漠での撮影(38分)
廃棄されたガソリンスタンドと、テリー・サヴァラスが登場する飛行場周辺です。
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--- スタジオでの撮影(4分)
「火星のセット」で、ハイアムズが役者たちに指示を与えている様子です。
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-- ギャラリー(4分)
各国のポスター、ロビーカード、その他の静止画のスライドショー。
音声は無し。


US版DVD




基本情報

ディスク: DVDx1
リージョンコード: 1
本編時間: 123分
AR: 2.35:1 (16x9対応)
音声: 英語 DD 5.1 / 英語 DD 2.0
字幕: 英語 / スペイン語
発売元: Lionsgate


パッケージ
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封入物はありません。

メニュー
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背景の一部が流れてゆく動画です。

- 場面選択
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- 言語
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- 特典
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-- ピーター・ハイアムズ(脚本・監督)の音声解説

本作を見るのは公開後ほとんど初めてだ、というハイアムズは、
年齢のせいなのか元々そういう性格なのか、控えめにボソボソ喋るのですが、
その割には聞き取り易かったです。
黙り込むような部分も殆ど無く、情報量は比較的豊富です。

-- フィーチャレット"Flights of Fancy: The Politics and Paranoia of Capricorn One"(17分)

題名は「羽ばたく奇想: カプリコン・1に見る政治とパラノイア」といったところでしょうか。
主として、ウォーターゲート以後のアメリカ社会の変遷の中で本作がどう受け取られたか、というような観点からの分析です。
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-- 劇場予告編(3分)


比較

- 英語字幕

BDとDVDの英語字幕は、フォントだけでなく
細かい表現や長い文の切り方などが異なります。

以下に、同じセリフの場面の画像を張ります。上がBD、下がDVDです。
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- 画質

もちろん大画面ではBDの方が明らかに良いのですが、
DVDの画質もかなり良い方なので、小さい画面ではあまり差を感じません。


- 特典

DVD収録のドキュメンタリーは、主に時代背景の分析なので、
撮影風景を多く見ることのできるBDの映像特典の方が、
映画製作に興味を持つ人にとっては有意義だと思われます。

とは言っても、両ディスクの特典の中で一番重要なものは
DVD収録の音声解説でしょう。
これがあるので、現在でもこのDVDは無視できません。

結局、この2枚の特典は予告編以外は重複していないので、
ファンとしては両方欲しくなります。
幸い現状ではDVDも廃盤ではなく、安価で入手できます。

日本でBD化する際に、UK版BDをベースにした上で、
US版DVDの音声解説を収録してくれれば最高ですが、難しいでしょうね。

キングレコードあたりならそういうマニアックなことを考えてくれるかもしれませんが、
LionsGateが音声解説の権利だけ売る、などということをやるとは思えません。

その上、現在日本でDVDを出しているのがTFCですから、
特典無しのままBD化される可能性の方が高そうです。


[2016-04-21追記: ところがなんと、そのキングレコードから2016-07-13に日本版BD発売決定。


現時点では特典の詳細は不明ですが、少なくとも日本語吹替えの収録が予告されているのはプラスです。]


補足: US版BD



こちらの特典は
  • オリジナル劇場予告編

  • フォト・ギャラリー

だけです。

発売元のShout! Factoryでは時間が130分となっているのが気になるところですが、
たぶんこれは誤記でしょう。

Blu-ray.comDVDBeaverなどでは123分になっています。

(その他各国版の比較に興味のある方はこちらをご覧ください。)


本編のバージョン (軽いネタバレあり)

130分というのは本作が最初に公開された時の長さらしいです。

IMDbでは
Runtime: 123 min | 130 min (original release)

とあり、Kinenoteでは
上映時間 129分

となっています。

前回の『シャーキーズ・マシーン』と似たような話ですが、
この映画も、日本公開当時に私が見たバージョンとは異なるものがBD/DVDになっています。
しかしこれも、BD/DVDの123分版が正式な最終版です。
(日本版DVDは124分となっています。)

本作の場合は、日本公開が1977年12月だったのに対し、
アメリカ公開が1978年6月、その他の国ではそれ以降、という順序だったので、
日本公開後の半年間に再編集が施されたものと思われます。

私が記憶している違いは二点です。

1. 宇宙飛行士たちと妻たちとの交信場面が二回から一回に減らされている。

削除された交信は、地球を飛び立って間もなくのことだったと思います。
宇宙船内でボールペンか何かをワイアーで吊るして無重力を演出する、
という描写がありました。
特典として収録してほしかったものです。

2. NASA職員が消える前に自宅にいる場面が追加されている。

彼はここで何か意味のあることをしているわけでもないので、
物語の進行としては無くても良い場面ですが、これがないと、
彼がここに住んでいたとするコールフィールドの主張が正しいのかどうか、
観客にとって明確ではない、と判断したのでしょう。

ハイアムズの音声解説でこうした点について何か言ってくれるのでは、
と期待したのですが、全く触れていませんでした。




[2017-06-22追記: ドイツで限定スティールブックが2017-08-24に発売されます。

特典: 予告編/撮影風景/静止画ギャラリー
/インタビュー・フィーチャレット/音声解説 [2017-09-04: BR-D.DEの記述に従い追加]
]

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  • 英アマゾンのBD/DVDマルチバイ・セール

    Excerpt: 現在、イギリスのアマゾンでBD/DVDが 3つで20ポンド、2つで10ポンド という、二種類のマルチバイ・セールが行われています。 どちらも2016-01-03まで、となっています。 Weblog: jadow81のブログ racked: 2015-10-04 20:31