"Star Trek: The Compendium" US版BD



『スター・トレック』(2009)(以下、ST2009)と
『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(以下、STID)
を収録しています。

この商品には日本語の収録はありませんが、
日本版BD未収録の特典があるので、
紹介することにします。

と言ってもST2009の特典は日本版の2枚組
「スペシャル・コレクターズ・エディション」(以下SCE)
と同じで、違いがあるのはSTIDだけです。


発売の背景

北米でSTIDのBDが最初に発売された時、一般流通向けの通常版とは別に、
BestBuy、iTunesなどの特定の業者限定版が数種、発売されました。
それらの限定版には、それぞれ少しずつ違った特典が追加収録されていました。
(ヨーロッパの一部の国でも似たような状況でした。)

この"The Compendium"は、それらの散在していた特典を全て収録しています。
(ただし、このセットには3D版の本編は収録されていません。)

もちろん"The Compendium"に対しても、
「なぜ最初からこうしない」とか
「同じ映画を何度も買わせるな」といった批判は出ましたが、
パラマウントは、以前のST2009、STIDのBDのいずれかを購入した人に対しては
$5の払戻を受けられる手段を提供していたので、ある程度の気配りが見えます。
(対象は米国居住者に限られるので詳細は省略します。)

実際、The Digital Bitsの記事によれば、
パラマウントはファンの反応やネットの批判記事などから最初の売り方が誤りだったことに気づき、それを正そうとしたのであって、最初から二度買いをさせようと企んでいたのではない、
とされています。

日本では、STIDのBDは各国の通常版と同内容のものが出ただけで、
業者別限定版は発売されなかったので、
未収録特典に対する不満はほとんど聞かれなかったように思います。


基本仕様

ディスク: BDx4
リージョンコード: フリー


パッケージ
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外装に"DISC MADE IN MEXICO"と見えます。

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表紙にエンボス加工のあるディジパックですが、
外箱が無いこともあって、何となく安っぽい印象で、高級感はありません。

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上下ともディスクの中央の穴で固定する方式です。
この種の、ディスクをずらして重ねるものとしては、
ディスクの出し入れが比較的楽だと感じました。

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封入物は収録2作それぞれのUVダウンロード用コードが記載されたカード1枚です。


メニュー

前述の理由から、BD1-2については詳細は省略します。

BD3-4の、日本版未収録の特典は、色を変えた上、《》内に拙訳の邦題を付けました。
(日本版の収録特典は、パラマウントの商品情報によって判断しました。)


BD 1 『スター・トレック』本編ディスク

- 設定

-- 音声
  • 英語 DD-THD 5.1

  • フランス語 DD 5.1

  • スペイン語 DD 5.1

  • 音声解説


-- 字幕
  • 英語

  • 英語SDH

  • フランス語

  • スペイン語

  • ポルトガル語

  • 無し


- 場面選択

- 特典
  • 音声解説

  • BD-Live


ディスク挿入後、予告編がいくつも再生されるのが鬱陶しいです。


BD 2 『スター・トレック』特典ディスク

- 特典
  • To Boldly Go 「人類未踏の地へ」

  • Casting 「キャスティング」

  • A New Vision 「新たなるビジョン」

  • Starships 「宇宙船」

  • Aliens 「異星人」

  • Planets 「惑星」

  • Props and Costumes 「小道具と衣裳」

  • Ben Burtt and the Sounds of Star Trek 「ベン・バートとスター・トレックのサウンド」

  • Score 「音楽」

  • Gene Roddenberry's Vision 「ジーン・ロッデンベリーのビジョン」

  • Deleted Scenes 「削除シーン」

  • Starfleet Vessel Simulator 「宇宙艦隊シュミレーター」

  • Gag Reel 「NG集」

  • Trailers 「劇場予告編集」

  • Disc Credits 「ディスク・クレジット」


- 設定/字幕
  • 英語

  • フランス語

  • スペイン語

  • ポルトガル語

  • 無し



BD 3 『スター・トレック イントゥ・ダークネス』本編ディスク
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- 言語設定
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  • 音声
    • 英語 DD-THD 7.1

    • フランス語 DD 5.1

    • スペイン語 DD 5.1

    • ポルトガル語 DD 5.1

    • 英語-視覚障碍者用解説付

  • 字幕
    • 英語

    • 英語SDH

    • フランス語

    • スペイン語

    • ポルトガル語

    • 無し


- 場面選択
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- 特典
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-- Enhanced Commentary 《機能拡張された音声解説》(162分)

場面ごとに異なるスタッフが割り当てられています。
メニューは2ページあります。

--- ページ1
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  • An Island Adventure 《火山島での冒険》 - ロジャー・ガイエット(視覚効果監修/第二班監督)、トミー・ハーパー(共同製作/ユニット・プロダクション・マネージャー)

  • Mystery Visitor in London 《ロンドンの謎めいた訪問者》 - マイケル・ジアッキノ(音楽)

  • Tragedy & the Mission 《悲劇と使命》 - メリアン・ブランドン(編集)、メアリー・ジョー・マーキー(編集)

  • The Kronos Battle 《クロノスでの戦い》 - ダン・ミンデル(撮影監督)、ブルース・マクリーリー(第二班撮影監督)

  • Enemy in the Brig 《拘禁中の敵》 - マイケル・ジアッキノ(音楽)

--- ページ2
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  • Ship to Ship 《船から船へ》 - J・J・エイブラムス(監督)

  • Fall of the Enterprise 《落下するエンタープライズ》 - ブライアン・バーク(製作)、デイモン・リンデロフ(脚本/製作)

  • San Francisco Finale 《サンフランシスコでの結末》 - J・J・エイブラムス(監督)

  • The Captain's Oath 《船長の誓い》 - マイケル・ジアッキノ(音楽)

大部分は通常の音声解説ですが、拡張機能として、嵌め込み画面で撮影風景を見せたり、
話し手が途中で再生を停めたり、戻したり、画面に書き込みを加えたりしています。
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このため、この解説は本編よりも長くなっています。

ただし、"Enemy in the Brig"のマイケル・ジアッキノの解説は、
ヴェンジェンスの登場直後に終わってしまい、そこから
"Ship to Ship"でJ・J・エイブラムスが話し始めるまでの
約10分間は誰の解説もありません。
これ以外には、長い空白はなかったと思います。

通常の音声解説では話し終わらないうちに場面が進んでしまったり、
画面のどこに注目して話をしているのかわかりにくいこともあるので、
この拡張機能はわかり易く、歓迎です。

「ヴァルカン人のあの髪型は、ああいう風に生えてくるのか、切りそろえているのか」とか
「鏡象世界のスポックには髭があった」などと話しているところでは、こんな書き込みも。
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-- The Mission Continues 《使命は続く》(1:29)

STIDの撮影に参加した、The Mission Continuesという
アメリカの復員軍人団体のプロモーションビデオです。

地域に貢献する活動を通じて軍人の社会復帰を手助けをする、
という趣旨のようです。


BD 4 『スター・トレック イントゥ・ダークネス』特典ディスク
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- 特典
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-- Featuretes 《フィーチャレット集》 (合計122分) - 主にメイキング。
メニューは2ページあります。

--- ページ1
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  • The Voyage Begins... Again 《再び航海が始まる》 (2:28)

  • Creating the Red Planet 「赤い星を造る」(8:28)

  • Introducing the Villain 《悪役の登場》 (2:16) - ベネディクト・カンバーバッチの登場場面。

  • Rebuilding the Enterprise 《エンタープライズの再建》 (5:31) - エンタープライズのセット。

  • National Ignition Facility: Home of the Core 《NIF: ワープ・コアの故郷》 (4:32) - ローレンス・リヴァモア国立研究所のNIF(National Ignition Facility、国立点火施設)での撮影。
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  • Attack on Starfleet 「宇宙艦隊への襲撃」 (5:25)

  • Aliens Encountered 《登場する異星人たち》 (6:54) - 特殊メイクなど。

  • The Klingon Home World 「クリンゴンの母星」 (7:30)

  • The Enemy of My Enemy 「敵の敵」 (7:03)

  • Vengeance Is Coming 《ヴェンジェンス襲来》 (4:28) - ヴェンジェンスのデザインとセットの製作。

  • Ship to Ship 「船から船へ」 (6:03)

--- ページ2
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  • Mr. Spock and Mr. Spock 《ミスター・スポックとミスター・スポック》 (4:08)
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  • Down with the Ship 《沈みゆく船》 (6:09) - 重力制御を失ったエンタープライズ船内。

  • Kirk and Spock 《カークとスポック》 (5:36)

  • Brawl by the Bay 「地球に不時着」 (5:44)

  • Fitting the Future 《未来を仕立てる》 (5:03) - 衣装。

  • Property of Starfleet 《宇宙艦隊の道具》 (4:53) - 小道具など。

  • Unlocking the Cut 《カットを解放する》 (5:10) - 編集。

  • Visual Affection 《視覚的なこだわり》 (9:03) - VFX/CGI。

  • The Sound of Music (and FX) 《音楽(と効果音)》 (5:26)

  • Safety First 《安全第一》 (2:27) - NIFでの撮影時に、サイモン・ペッグがスタッフと組んで共演者たちに仕掛けたイタズラ。
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  • Continuing the Mission 《使命の継続》 (1:57) - The Mission Continuesが参加している様子など。

  • Gag Reel 《ギャグ・リール》 (5:48) - NGや撮影現場でのおふざけ。


-- Deleted Scenes 《未使用場面集》 (5:26) - 7種。
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  • Nibiru Captain's Log 《ニビルでの船長の日誌》 (0:46)

  • Marcus' Office (Alternate Version) 《マーカスの執務室 (別バージョン)》 (0:48)

  • Room Attack (Alternate Version) 《会議室の襲撃 (別バージョン)》 (0:50)

  • Carol's Accent 《キャロルのイギリス訛り》 (0:23)

  • Klingon Conversation (Alternate Version) 《クリンゴン語の会話 (別バージョン)》 (1:20)

  • Scotty Cargo Bay Door 《スコッティと貨物室の扉》 (0:49)

  • Kirk Meets Girl 《カークと少女の出会い》 (0:22)



-- Theatrical Trailers 《予告編集》 - 3種。
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- 字幕
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  • 英語

  • フランス語

  • スペイン語

  • ポルトガル語

  • 無し


商品への感想

私の場合、ST2009を二重に買うことになったのは不愉快ではありますが、
合計の出費は単品の合計額を大差なかったですし、
STIDの特典は質・量ともに予想以上だったので、
この商品にはある程度満足しています。

もちろん、この2作のどちらもまだ入手していない、という人には
(日本語未収録が問題でなければ)お薦めです。


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  • スター・トレックの最近のUS版BDなど

    Excerpt: 今年はオリジナルTVシリーズ(TOS)開始から50周年ということで、 何か特別なリリースでもあるのではないかという期待もあったのですが、 これまでのところ旧版の再パッケージ化くらいで、たいしたもの.. Weblog: jadow81のブログ racked: 2016-04-23 15:31