『恐怖の報酬』(1977)BD米仏比較 (Pt.1)

『恐怖の報酬 』 Sorcerer (1977)

「ウィリアム・フリードキンの『恐怖の報酬』訴訟」という記事以降、
この映画については何度か、リストア作業やUS版BDの発売について書きましたが、
商品そのもののレビューはまだ書いていませんでした。

最近フランス版が発売され、これも入手したので、この機会に両方について書きます。
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  • US版


    • 基本仕様

      • ディスク: BD (25GB) x1

      • リージョンコード: フリー

      • AR: 1.78:1 (パッケージの記述)

      • 音声: 英語 dts HD-MA 5.1 / スペイン語 DD 2.0

      • 字幕: 英語SDH / フランス語 / スペイン語

      • 本編時間: 121分

      • チャプター数: 18

      • 発売日: 2014-04-22

      • 発売元: WHV


      参照: DVDBeaver.com Blu-ray.com

    • パッケージ

      • ディジパック
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      • フリードキンの挨拶状
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      • ブックレット部分 (40ページ)

        既に発売済のフリードキンの回想録"The Friedkin Connection: A Memoir"からの抜粋ということでしたので、もっとやっつけ仕事なのかと思っていましたが、写真も豊富で、なかなか良い出来です。
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    • ディスク

      • トップメニュー
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        静止画メニューです。

      • 場面選択
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      • 音声
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        この映画は公開時は2.0ステレオだったそうですが、
        英語音声は新規の5.1リミックスだけしか収録されていません。

      • 字幕
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        この映画の冒頭は英語以外のセリフがずっと続くので、これには英語字幕が付きます。
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        この英語字幕は「字幕なし」を選択しても表示されたままです。

      • 特典
        このディスクには特典はありません

      • ポップアップメニュー
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  • フランス版

    フランス版BDは二種類が同時に発売されました。


    限定版の中のメディアブック(ディジブック)単体が通常版です.。

    私が入手したのは限定版です。
    普段の私の買い方からすると高額商品ですし、
    数か月もすれば価格は下落していくだろうとは思いましたが、
    これは所有欲を強くそそられたので、発売直後に注文してしまいました。
    (限定版なので、時間がたてば売り切れて逆に高額化する可能性もあります。)

    • 基本仕様

      • ディスク: BD (50GB) x1 + DVDx1

      • リージョンコード: B+2

      • AR: 1.77:1 (パッケージの記述)

      • 音声: 英語 dts HD-MA 5.1 / 英語 dts HD-MA 2.0 / フランス語 dts HD-MA 2.0

      • 字幕: フランス語

      • 本編時間(BD): 121分

      • チャプター数: 16

      • 発売日: 2015-12-02

      • 発売元: Wild Side/La Rabia/ NWR


      参照: DVDFr.com Blu-ray.com

    • パッケージ

      • 外箱
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      • 内容物
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        箱を開けると、中にはメディアブックと、
        フリードキンの書き込みのある脚本の複製が入っています。

        なお、脚本はメディアブックよりも背が高いため、
        外箱の内側には高さを調節する段差が作られていました。
        このため、脚本とメディアブックを前後逆にして入れることはできません。

      • 脚本の複製 (164ページ)
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        各ページは片面印刷です。

      • メディアブック
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        「ディジブック」が他社の商標だから「メディアブック」と呼んでいるのだと思いますが、特に違いはありません。
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        表紙部分も厚みが十分にあり、堅牢な作りです。

        初期状態では、表紙側トレイにDVD、裏表紙側にBDが収納されていました。

        ディスクの下に隠れた部分は黒一色で何も描かれていません。

        ブックレット部分 (50ページ)

        テキストはもちろんフランス語です。

        宣伝物ギャラリーには日本版ポスターも含まれていました。
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    • BD

      • トップメニュー
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        背景は動画で、音楽付きです。

      • 場面選択
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      • 音声
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        英語音声を選ぶと自動的にフランス語字幕が表示されます。
        ディスクメニューにはこれをオフにするオプションがありませんが、
        プレーヤー側の機能でオフにすることができます
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        ここで問題なのは、
        英語以外のセリフに対する英語字幕がない
        ということです。

        ヴェラ・クルスとエルサレムの場面はセリフがほとんど無く、初見でも動きを追っているだけで十分理解できると思いますが、
        その後のパリの場面は、フランス語が聞き取れないと、何が起きているのか理解するのは難しいでしょう。

        私にとっては、これがこのBDの最大の問題点です。

      • 特典 (2ページ)
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        共通して、特典には英語字幕はありません。
        また、フランス語字幕がある場合は、オフにできません。

        • Sorcerers: un entretien entre William Friedkin et Nicolas Winding Refn (77分):
          [魔術師たち: ウィリアム・フリードキンニコラス・ウィンディング・レフンの対話]

          フリードキンの新録インタビュー (2015年2月収録)。
          聞き手は映画監督のニコラス・ウィンディング・レフン

          なぜか大部分はモノクロ。
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          レフンはデンマーク人だと思いますが、会話は全て英語です。
          一言ずつ噛んで含めるような喋り方なので聞き取りは楽ですが、
          あまりにも遅すぎていささか苛立たしくなります。

          個人的には、ここでレフンがインタビューを進めるやり方には大いに不満です。
          どうもあらかじめ用意してきた質問に拘りすぎていて、
          相手の予想外の反応に柔軟に対応する、ということができていない気がします。
          フリードキンの話を途中で遮ってしまうことも多く、
          自分が期待している答えが出て来るまで同じことを繰り返すきらいもあります。

          レフンとしては、商業的な大失敗が映画監督のキャリアや精神状態にどういう影響を及ぼすのか、それにどう対応すべきなのか、というあたりを一番聞きたがっていたようですが、
          フリードキン自身が途中で
          「君はなんでそんなことにばかりこだわるんだ?
          この映画の製作についてなら、もっと面白い話が他にいくらでもあるぞ」
          などと言ったりしています。

        • Métaphysique de la peur: Philippe Rouyer à propos de Sorcerer (25分)
          [恐怖の形而上学: フィリップ・ルイエ(映画評論家)が語る『恐怖の報酬』]
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          私はフランス語の聞き取りはほとんどダメなので、何を語っているのかはわかりません。

          話題になる別の作品のポスターが時折出てきたりしますが、
          基本的には本棚を背にルイエが喋るだけの映像です。

        • William Friedkin sur le tournage de Sorcerer : document d’archives (6分)
          [製作中のウィリアム・フリードキン: アーカイヴ映像]
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          ニューヨークでの撮影風景(設定上はニュージャージー) 。
          ホームビデオ風の映像で、音声は無し。

        • フランス版再公開予告編 (2:55): フランス語字幕付き

        • オリジナル予告編 (1:45): フランス語字幕付き

        • ポスター・ギャラリー (4分)
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          音楽付のスライドショー。

          特に明記されていませんが、映画の公開時ではなく、
          このBD用に検討されたアートワークのように見受けられます。

          かなり多くの枚数があり、個人的な好みから言えば、実際にメディアブックに採用されたものよりも好ましいものもいくつかありました。(上に貼ったものがそうだというわけではありません。)

      • BDクレジット
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      • ポップアップメニュー
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    • DVD
      DVDは本編のみで、特典はありません。
      (これでは、BD+DVDのコンボにしている意味がほとんど無いように思えます。)

      少しサンプリングして見ただけですが、DVDとしては画質・音質とも優れています。

(以下Pt.2に続く)

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