『ファイナル・プログラム』US版DVD

"The Final Programme" (1973)
画像

2001年発売という古いDVDで、私が入手したのも随分前ですが、
少し前に突然気になって再見したので、書いておきます。

その後発売された他のDVDの情報もわかる範囲で紹介します。


US版DVD


発売元: Anchor Bay
発売日::2001-06-21
リージョンコード: 1
映像: NTSC
AR: 1.77:1 (16x9対応)
音声: 英語
字幕: なし
時間: 89分 (*1)

*1: Amazon.comでは81分となっていますが、誤りです。
パッケージの記述も、実際の再生時間も89分でした。
81分はアメリカ公開時に再編集されたバージョンの長さだと思われます。


現在は廃盤らしくマーケットプレイスでいささか高値になっているようですが、
入手自体は比較的容易なようです。

  • パッケージ
    画像

    画像

    封入されているポスター・カードのようなものはかなり厚く、しっかりしています。
    裏面はチャプターリストです。

  • メニュー
    画像

    • 場面選択
      画像

    • 特典
      画像

      • US版予告編 (2:26)

      • US版TVスポット (0:32)
        画像

        US公開版は、"The Last Days of Man on Earrth"という題名になっています。

      • ロバート・フュースト経歴
        画像

        静止画:: 17ページ(+フィルモグラフィー2ページ)。

        本人のコメントを含む、かなり詳細は経歴です。

      • 音声解説
        画像

        ロバート・フュースト(監督)と、ジェニー・ラナカー(出演)の二人に、ジョナサン・ソスコット(ジャーナリスト)が話を聞く形になっています。

        このソスコットという人は、ここではジャーナリストとなっていますが、
        後にプロデューサーとしてインディーズ系の映画で活動している人だと思います。


  • 画質

    画質はあまり良くありません。
    VHSっぽいと言うか。ざらついた、退色した印象があります。
    画像

    画像

    観賞の大きな邪魔になるほどひどくはありませんが、
    本来もっと鮮やかな色合いで、鮮明に撮られているのではないか、と想像させる、残念な画質です。
    画像

    ただし、音声解説を聞くためにノートPCで再生した際には比較的良い画質だと感じたので、
    小さい画面であればあまり気にならないでしょう。

    ここに貼った画像も縮小してあるので、そう悪くは見えないと思いますが、
    24インチくらいの画面になると、ちょっと厳しいです。
    画像

    私は『トミー』のUK版DVD(2004年版SE)を持っていますが、
    60インチくらいでも十分耐える高画質でした。
    DVDでもあれくらいの画質であってほしかった。


    このDVDの製作時にはまだあまり大画面を意識していなかったのかもしれませんが、
    将来もっと良い画質でBD化されることを期待します。


他のDVD

UKで2013年に、イタリアで2015 年に、それぞれDVDが発売されています。
BDは、私の知る限りまだどこでも出ていません。

  • UK版DVD


    発売元: Network
    発売日: 2013-10-07
    リージョンコード: 2
    映像: PAL
    AR: 1.75:1
    時間: 86分
    音声: 英語 モノ
    字幕: なし

    特典

    • 撮影時のフルフレーム・バージョンの本編

    • オリジナル予告編集

    • イタリア版タイトル・シークエンス

    • イメージ・ギャラリー

    • 宣伝素材を収録したPDFファイル集



    Netwrok:の商品ページでは、
    「オリジナル・フィルム素材からの新規トランスファー、劇場公開時のAR」
    だと謳われています。

    このUK版はも2013年の発売で、Networkはこれよりも前に
    "Perfect Friday"などをBD+DVDコンボで発売しているのですから、
    なぜ同じようにBD+DVDにしなかったのか、不満です。
    使用可能な素材がHD化に耐えないほど悪い状態だったのでしょうか。

    しかし、DVD Savantのレビューなどを読むとそこそこ良い画質のようなので、それも考えにくいです。

  • イタリア版DVD "Alfa Omega - Il Principio Della Fine"


    発売元: Sinister Film
    発売日: 2015-03-24
    時間:: 85分

    これは詳細がよくわからないのですが、特典は無さそうです。

    上の商品リンクでおわかりのように、Amazon UKでも輸入盤として売られていますが、
    そこでは「UK版よりも格段に良いプリントを使用している」と強調されています。

    UK版よりも後から、2015年に出たばかりですから、
    より良い状態のプリントが見つかった、ということなのかもしれません。

    それにしても、このカバーアートはいただけません。


映画そのものについて

AllCinemaでは
『ファイナル・プログラム/インプット完了メシア創造の瞬間(とき)』<未>
となっていますし、
Kinenoteでは情報が見つからなかったので日本では劇場未公開らしいのですが、
私は当時、近日公開作品としてかなり詳しくTVで紹介されたのを見た記憶があるので、ちょっと不思議です。
公開の予定はあったが中止になったということでしょうか。

マイケル・ムアコックのファンでなくとも、少なくともその名前を知っている程度のSFファンなら特に説明は要らないでしょうが、
そうでない方はまず上記のAllCinemaの短い解説と、
UK版DVDの発売告知の予告編を参照していただけければ、と思います。

なお、この予告編でも聞くことのできるギターは、
監督の音声解説によるとエリック・クラプトンだそうです。
ただ、もしかしたら「クラプトン風のギター」という意味で言っているのかもしれません。

作品自体は、コメディーではないのですが、あまりマジメに見ない方が良いです。
大真面目に見ていると結末でひっくり返るか、怒り狂うことになるかもしれません。
特に「ムアコック原作だから」という理由でこの映画を見たい、という人は。

視覚的には『時計仕掛けのオレンジ』や『トミー』などに共通するものを感じます。
それらほど華麗でも豪華でもありませんが、
画像

画像

画像

普通に見ていてそれほど面白いわけでもなく、失敗作だと思うのですが、
妙に捨てがたい魅力があり、私は結構気に入っています。


マイケル・ムアコック

この映画にも「原作と違い過ぎる」という批判があります。

私は基本的にそういう見方はあまり意味が無いという考えですが、
本作では特に的外れだろうと思います。

私はムアコックには詳しくありませんし、この映画の原作も読んだことはありませんが、
当時のSFマガジンの解説によると、ムアコックは「ジェリー・コーネリアス」を「作者から解放されたキャラクター」「現代の神話」にしようと考え、できるだけ多くの作者に自由に書いてくれ、と呼びかけ、実際、複数の作家が異なるスタイルの作品を書いたそうです。

ということは、ムアコックが書いた小説とかけ離れた映画になっているとしても、
それ自体ムアコックの意図に沿ったことだとも言えます。

「特定の作者から解放された現代の神話」というコンセプトは、実際のところアメリカン・コミックのスーパーヒーローたちや、ジェイムズ・ボンド 、スター・トレック、などによってより良く実現されています。

一つの実験だったのでしょうが、意図的にそういう現象を作るためには、もっと一般受けする作家が加わらないと無理でしょう。


The Final Programme: The Cornelius Quartet 1
Titan Books
2016-02-02
Michael Moorcock

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by The Final Programme: The Cornelius Quartet 1 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル






黒剣年代記?クロニクル・オブ・ブラック・ソード [ ホークウインド ]
楽天ブックス
ホークウインド発売日:2009年12月23日 予約締切日:2009年12月16日 THE CHRON


楽天市場 by 黒剣年代記?クロニクル・オブ・ブラック・ソード [ ホークウインド ] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



この記事へのトラックバック