『悲愁/Fedora』(1978) ドイツ版BD

"Fedora" (1978)




基本情報
  • ディスク: BDx1

  • リージョンコード: B? [*1]

  • 音声: 英語 / ドイツ語: どちらも dts-HD MA 2.0

  • 字幕: ドイツ語

*1: パッケージにはリージョンBと明記してありますが、
リージョンAの設定のままで問題なく再生できましたので、
実際はリージョンALLであろうと思います。


パッケージ
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カバーはリバーシブルで、裏面は同じデザインからFSKの審査マークを除いたものになっています。
(ドイツのBDはこうなっているものが多いようです。)
ということで、開封後はこちらを表にします。
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メニュー

背景は動画で、音楽が流れます。
  • メイン
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  • 場面選択
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  • 特典 (詳細は後述)
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  • 音声
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    ここにはドイツ語字幕の有無の選択がありませんが、
    プレーヤー側の機能で非表示にできました。

  • ポップアップ
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特典

  • "Swan Song - The Story of Billy Wilder's Fedora"(1:26:47)
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    ドイツのFiction Factory(FF)が2014年に製作した、"Fedora"の製作過程のドキュメンタリーです。
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    FFのサイトで冒頭の4分弱を見ることができます。

    主なインタビュー出演者:
    • マルト・ケラー

    • マイケル・ヨーク

    • マリオ・アドルフ

    • ジェリー・フィッシャー(撮影)

    • ハロルド・ネベンザール(製作)

    • ポール・ダイアモンド (脚本のI・A・L・ダイアモンドの息子、自身も脚本家)

    基本的には現存する関係者の新録インタビューで構成されていますが、
    製作資料の写真だけでなく、わずかですが実際の撮影風景の映像も見られます。
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    この作品の製作当時は、まだLDすら無かった時代で、メイキング映像を用意するということはそれほど一般的ではなかったと思います。まして本作は大作というわけでもないので、これはちょっと意外でした。

    未使用場面も一つ、含まれていました。
    ホテルのマネージャー(マリオ・アドルフ)がデトワイラー(ウィリアム・ホールデン)に、
    自分が端役で出た映画の撮影風景の写真を集めたアルバムを見せる、というところ。
    「これが『その男ゾルバ』で、こっちは『ナバロンの要塞』。ほら、デイヴィッド・ニヴンと一緒に写ってる、これが私です。いやあ、いい場面でしたねえ。」
    なんてやっています。

    ビリー・ワイルダーが当時置かれていた状況から始まって、企画の最初期から、製作の各段階ごとの詳細な情報、そしてワイルダーの晩年まで、非常に情報量が豊富で、見て面白いドキュメンタリーでした。

    配役の変遷など、色々と興味深い話がありましたが、中でも、
    長年ワイルダーの相棒であったI・A・L・ダイアモンドが当初この企画に乗り気ではなく、
    「これは『サンセット大通り』と比較されるのは避けられないし、それが好意的なものになるとは思えない」
    と言っていたいうこと、そして、それでもワイルダーは映画化した、ということが私には印象的でした。



    このドキュメンタリーは、大部分が英語ですが、部分的には別な言語になります。
    マルト・ケラーの新録インタビューはフランス語ですし、
    製作当時のケラーのインタビューや、ワイルダーのドイツでの記者会見などはドイツ語です。
    これらには英語字幕が無いので、私には内容はわかりません。
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    なお、ディスクメニューから字幕の有無を選択できますが、「無し」を選択してもなぜか、
    各章の題名に付けられた字幕だけは、表示が残りました。

    しかし、プレーヤーから字幕の非表示を選択すれば、完全に非表示になります。
    プレーヤーの字幕メニューには「ドイツ語」が2種類あったので、
    どういう目的かはわかりませんが完全表示のドイツ語字幕と、部分的なものがあるようです。

  • マリオ・アドルフのインタビュー "Arbeiten mit Billy Wilder"(0:16:14)
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    "Swan Song"と同じFFの製作によるもので、明らかに同時に録画されたものです。

    これも完全にドイツ語なので、内容は私にはわかりませんが、
    "Swan Song"では使われなかった内容のように見えます。

    このインタビューは後述する他国版BDには収録されていません。



各国版の比較 (ドイツ版を選んだ理由)

本作は、Bavaria MediaとCinePostproductionが、
オリジナル・ネガを2Kスキャンしてリストアしたものが、
2013年のカンヌ映画祭の「クラシックス」セクションで上映されました。

ドイツ版も、以下の各国版BDも、全てこのリストア版マスターを使っているので、画質は基本的には同じはずです。
  • フランス


    私の知る限り、本作の最初のBD化はフランスでした。

    前述のドキュメンタリー"Swan Song"に加え、
    リストアのデモ、フォト・ギャラリー、2013年版予告編が収録されています。

    スリップケースのバナーの色合いもアートワークと合わせていて、見栄えもよろしい。

    しかし、フランス版は本編再生時にオリジナルの英語音声を選択すると
    フランス語字幕を非表示にできない
    という情報が複数のサイトに記述されていたので、他国での発売を待つことにしました。

  • 北米


    US版、カナダ版には特典は全く無し。

  • スペイン


    ネットの掲載画像で見る限り、パッケージデザインはスペイン版が一番良いと感じました。

    が、"Swan Song"が収録されていません。

    その代わり、"¿Como lo hiciste Billy?"という、
    フォルカー・シュレンドルフによるビリー・ワイルダーのインタビュー(約3時間)が収録されています。

    これは元々は3回シリーズで放送されたドイツのTV番組で、
    英語圏では"Billy, How Did You Do It?"という題でBBC等で放送されたもののようです。

    同じものは『失われた週末』(The Lost Weekend, 1945)のUK版BDにも収録されているので、
    このためにスペイン版を選ぶのは合理的ではないでしょう。



    そもそも、ドイツ製作の番組をスペインのBDに収録しているなら英語字幕は無いでしょうから、私にはこの特典は実際のところ無意味です。
    UK版なら英語以外の部分には英語字幕が付いているはず、という安心感もあります。

  • UK


    Masters of Cinemaなので期待したのですが、
    特典はリストア前後のデモと未使用場面集のみ。

こうして比較すると、"Swan Song"収録はフランス版とドイツ版だけで、
フランス版では字幕が強制されている、となると、私の選択肢としてはドイツ版しかありません。

もっとも、ドイツ版で字幕を非表示にできる、という情報はなかったので、
もし同じように字幕を強制されるならフランス版の方がパッケージの見栄えが良い分マシだ、
という迷いもありましたが、結果的にはドイツ版では字幕を非表示にできたので、一安心。

また、ドイツ版にはドイツ語吹替え音声が収録されています。、
英語版では別の女優が吹き替ていたヒルデガルド・ネフのセリフを、ここでは本人の声で聞くことができる、という点にも少しだけ興味を持ちました。


画質

私が最後にこの映画を見たのはUS版LDでしたので、それに慣れた目からすれば、
当然このBDはとても良い画質だと感じます。
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驚くほど良い、ということではありませんが、
最近のディジタルくさい、はっきり・くっきりの映像ではない、
この時代の映画らしい雰囲気のある画質なので(特にコルフ島の風景など )、
私は概ね満足しています。
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